サイラ
レズビアンで、宇宙人で、プリンセス。
惑星クリトポリスは、パーティーと楽しさがあふれる星。
でも、サイラのことを好きな人は、誰もいない——本人を含めて。
シャバナ・アゼース
オーストラリア出身の俳優。
ゴールデングローブ賞で2冠およびエミー賞にて主要部門を含む5部門を受賞したアメリカのテレビシリーズ「ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室」で、メインキャストのヴィクトリア・ジャヴァディ役を演じている。


COMMENT
レズビアン・スペース・プリンセス!監督がシャワー中に突如ひらめいたという最高のタイトルにまったく負けない面白さ。下品で毒っ気もありつつ、クィアパーソンが楽しく安心して笑えるこんなコメディがほしかった。マイノリティとマジョリティ、現実の力関係を反転させた架空の世界に備わった切実さも身に染みる。さて、我々もそろそろ古のマッチョ宇宙から抜け出しても良い頃だ。
- ISO(ライター)
ジェンダーも恋愛もボーダーを軽やかに飛び越えて、縦横無尽に繰り広げる。
ロマンスなのか、冒険なのか、ジョークなのか、社会批評なのか。
全てがてんこ盛り、何もかも魅力いっぱいで、最初から最後まで目が離せません。
- 数土直志(アニメーションジャーナリスト)
タイトルの通り、レズビアンのプリンセスが宇宙を駆け回る!
どういうこと?という疑問が即吹っ飛ぶほど、ユーモアが炸裂しすぎて笑いまくり!
それなのに、気づけば恋愛への依存や自己肯定感の低さ、そして自分を愛することについて考えてしまう。宇宙一クレイジーで、宇宙一チャーミングなセルフラブ映画。
- 竹田ダニエル(ジャーナリスト)
広い宇宙に女のエゴと皮肉と真心が駆け巡る!
「少女革命ウテナ」の直球且つ下品なパロディに笑いました。だけどギャグを隠れ蓑にしつつ、自分だけの力で自分の中の武器を取り出すなんてメッセージ、強いエールで嬉しいです。
- 久野遥子(アニメーション作家・映画監督)
「レズビアンのプリンセスが元カノを救いに宇宙へ」って、もう設定から最高(笑)。そして想像以上にぶっ飛んでいました(笑)。
クィアを描く作品というと、偏見や生きづらさが物語の中心になることも多いけれど、この作品では、レズビアンの女の子たちが普通に恋をして、振られて、ダメな元カノに振り回されて、冒険をする。私自身レズビアンであることを公表して発信していますが、「特別な物語」ではなく、一人の女の子の恋や成長の物語として明るく楽しめたことが嬉しかったです。
失礼なロケットや、“ストレート・ホワイト・メイリエンズ”まで(笑)。よくある偏見をブラックジョークに変えて笑い飛ばしながら、彼らが少しずつ理解を深める姿には、自分の経験とも重なる部分があって面白かったです。
そして何より、「元カノを救うための大冒険」だと思っていたのに、本当に救われていくのはサイラ自身。
誰かに愛されることを求める前に、まず自分が自分を愛すること。カオスでゲラゲラ笑えるのに、最後にはちゃんと大切なことが残る。くだらなくて、でもすごく優しい映画でした。
- 松澤海優(クリエイター)